看護師が業務上のストレスに立ち向かう際の戦略とは?
看護師が業務上のストレスに立ち向かう際の戦略とは?
概要
3つの大学病院の異なるユニットに勤務する18名の看護師が選択され、非構造化インタビューが行われました。看護師のストレスに対する戦略について、6つのカテゴリが抽出されました。
①状況に応じた状態管理、②状況への予防的監視、③ヘルプを求める、④セルフコントール、⑤状況からの逃避・脱却、⑥スピリチュアル・コーピング
※本文には各カテゴリの例が記載されています。
一般的なストレス尺度などを用いた定量的な分析ではなく、インタビューによる定性的な分析を行ったことにより、他の研究では考慮されにくい「ストレスへの予防的対処」などが明らかとなった。
感想
病院勤務の看護師も訪問看護師も、多くのストレス因子にさらされています。
本研究においても言及されている、ストレスを最小化するための予防的な対処は重要な視点だと感じました。
様々なストレスを受けることを前提として、どのように予防し、対応するかをチームで取り組む必要があります。
訪問看護師にとって「どのようなストレスがあるか」、「どのような対処方法があるか」、「どのような原因でバーンアウトするか」などについては、多くの論文があります。
それらの情報を整理しておくことでストレスケアの質が高くなると思います。
原著
What Strategies Do the Nurses Apply to Cope With Job Stress?: A Qualitative Study
論文の詳細はこちら→ https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26755462/