認知症患者のACPにおける推奨事項は?
認知症患者のACPにおける推奨事項は?
認知症患者のACPに関する67のガイドラインや論文等をもとに、32項目の推奨事項をまとめたレビュー論文です。
【概要】
以下の8つの領域に対して32項目の推奨が提示されています。
※全文PDFダウンロード可能です
①ACPの開始(4項目)
②認知機能・精神能力の評価(5項目)
③ACPに関する会話(12項目)
④身近な人の役割と重要性(3項目)
⑤会話による意思伝達が困難もしくは不可能になった時のACP(2項目)
⑥希望・趣向の文書化および情報伝達(3項目)
⑦終末期の意思決定(1項目)
⑧ACPを最適化するための前提条件(2項目)
【感想】
32項目の推奨のうち、28項目は「エビデンスレベルは低いが、強く推奨する。」ものであり、2項目はいわゆる「エキスパートコンセンサス(専門家による推奨)」により追加されています。
中等度のエビデンスレベルにより推奨された項目は残りの2項目のみとなっています。
ここでACPに関する推奨事項は、どれも認知症の方の最適な意思決定を考えるうえで重要な視点が提供されています。
【原著】
Advance care planning in dementia: recommendations for healthcare professionals.
論文の詳細はこちら→ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29933758