内部障害・重度障害・がん・難病・終末期に特化した熊本の訪問看護ステーション

心不全患者の集中的な在宅医療・看護は有効か?

心不全患者の集中的な在宅医療・看護は有効か?

心不全患者の退院後1週間以内の集中的な「在宅看護」と「医師によるフォローアップ」の有効性を比較・検討した論文です。

【概要】
在宅看護のみ、医師によるフォローアップのみでは再入院率に対する有効性は示せませんでした。
しかし、在宅看護と医師のフォローアップの2つを組み合わせることで再入院率が有意に低下しました。

【感想】
本邦の在宅医療では、医師と訪問看護師の密な連携は当たり前のこととなっています。特に心不全増悪による再入院が多い1ヶ月以内の医師・訪問看護師の集中的なフォローアップは有効と思われます。
本邦においては退院後早期の再入院予防策として、訪問看護特別指示書(14日間の集中的な訪問看護)も検討することができます。
退院前カンファレンスや退院前後の連携を充実させ、退院後の不安定な時期の再入院を予防することは、在宅生活への不安を解消してQOLを向上させるために重要と思います。

【原著】
Reducing Readmissions among Heart Failure Patients Discharged to Home Health Care: Effectiveness of Early and Intensive Nursing Services and Early Physician Follow-Up

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27468707

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