在宅看取り・アドバンスケアプランニング
終末期を考えるということ
「終末期」や「看取り」については、誰しもが積極的に考えたくないことだと思います。
しかし、最期の時は全ての人に必ず訪れます。
当事業所では、突然に訪れるかもしれない「終末期」や「看取り」について、意思表示ができるうちに考えておくことを推奨しています。
終末期の希望と現実
どこで最期の迎えたいか(希望)と、実際にどこで最期を迎えているか(現実)を示します。
希望:厚生労働省「人生の最終段階における医療に関する意識調査」平成26年
現実:厚生労働省「人口動態調査:死亡の場所別にみた都道府県別死亡数」平成25年 ※熊本市の値
最期の時をどこで迎えたいか?という質問に対して、71%の方が「自宅」と回答しています。ほとんどの方が、住みなれた自宅での最期を希望しています。
しかし、熊本市で自宅で亡くなられた方の割合は全体の12%です。そして81%の方が医療機関で亡くなっておられます。
自宅で最期を迎えたいと思っていても、望み通りの最期を迎えられていないのが現状です。
人生会議:アドバンスケア・プランニング
いつか必ず来る最期の時について、あらかじめ検討し、本人・家族・医療従事者で意思を共有することを人生会議:アドバンスケア・プランニング(ACP)といいます。
人生会議:アドバンスケア・プランニング
このような希望があるかもしれません。
住み慣れた自宅で最期を迎えたい。
意思表示がなければ:救急車で病院に搬送されるかもしれません
苦痛を感じることなく最期を迎えたい。
意思表示がなければ:救命のために胸骨圧迫や延命処置がなされるかもしれません
人工呼吸器等の機械は使いたくない。
意思表示がなければ:人工呼吸器や循環補助装置が導入されるかもしれません
自分で食事をとれなくなったら栄養剤や点滴はしたくない。
意思表示がなければ:鼻から管を通したり、お腹から胃に直接栄養を注入するかもしれません
最期の時には家族に手を握っていて欲しい。
意思表示がなければ:最期に触れているのは医師や看護師かもしれません
意思表示をすることと、それを家族や医療従事者が理解して共有していることが重要です。
これから起こり得る容態の変化や、そのときに用意されている医療の選択肢について、あらかじめ理解しておくことも必要です。
レシーブでは、ACPのご相談や意思共有の支援、在宅看取りの支援を行っております。
人生会議:アドバンスケア・プランニングの現状
「人生の最終段階における医療に関する意識調査」によると下図のような現状となっています。
70%もの方が意思表示の書面を作成することに賛成しています。
しかし賛成している方で、実際に書面を作成しているのは3%足らずです。
「意思表示は必要だけど、どうしていいか分からない。」
という現状が伺えます。
レシーブでは、人生会議:アドバンスケア・プランニングを通して意思決定および情報共有することをご支援いたします。